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 解決しました

【目次】

この一年(2010年度)代表的な相談解決事例

解決された方からの手紙を紹介します

労働組合をつくってよかった特集

最近の解決事例

過去の事例一覧

こんなとき   頼りになるのが   宮城一般

① 解雇・雇い止めを撤回させました!

突然「クビ」ということもあります。でも、働く私たちには生活があり、一方的な都合で「クビ」なんて許せません。
組合をつくって力をあわせ、雇用を継続させています。

② 一時金・退職金・通勤手当を支給させました!

賃金の低い私たちにとって一時金や手当は生活を支える大切な糧。
多くの職場で一時金、退職金、通勤手当の支給を要求し、勝ち取っています。

③ 有給・生理休暇・育児・介護休暇を実現させました!

何年も契約更新を続け働き続けている非正規社員に育児・介護休暇を認めさせました。
その結果、雇用保険から休業保障も給付させるようになりました。

あなたも同じような事で悩んでいませんか?

このページには宮城一般で解決した事例を載せています、ぜひご覧ください。多くの仲間たちが解決しています。

相談は無料です。 気軽にご相談下さい。


2010年9月15日

この一年(2010年度)代表的な相談解決事例

雇用形態
業務内容
事件の内容
請求内容
解決方法
解決内容
パート
アポインター 3名の解雇 地位確認 労働審判 金銭解決
派遣
電気部品製造 中途解除 損害賠償請求 団体交渉 金銭解決
契約社員
経理事務 事業契約打ち切り 解雇撤回 団体交渉 金銭解決
下請労働者
型枠工事 工事代金未払 未払労務費 団体交渉 金銭解決
契約社員
介護職 解雇 解雇撤回 団体交渉 金銭解決
パート
スーパー店員 顧客が少ない時間に帰宅強要 賃金カット分の請求 労働審判 カット分満額支給
契約社員
港湾労務管理 契約中途解約 損害賠償請求 団体交渉 金銭解決
パート
食堂 契約中途解約 解雇撤回 団体交渉 金銭解決
派遣
食堂 契約中途解約 解雇予告手当 団体交渉 予告手当支給
契約社員
惣菜工場 早出勤務手当て不払い 未払い賃金請求 団体交渉 未払い分支給
契約社員
建設作業員 解雇 解雇撤回 団体交渉 金銭解決
委託契約
生命保険   パワハラ  解雇 解雇撤回・損害賠償請求 裁判
労働委員会
金銭解決
パート
アポインター 退職強要 解雇撤回 団体交渉 金銭解決
パート
経理事務 最低賃金違反と解雇 解雇予告手当・最賃違反分  団体交渉不調支払督促 予告手当と最賃違反分支払い
派遣
電機メンテナンス 残業代未払 残業未払 団体交渉 未払い残業代支払い

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労働組合をつくってよかった特集

その(1)

どんな会社ですか?       

     本社が東京にあり、コピー器具の製造販売をしている仙台工場です。
     会社はなにを発表したのですか?
     2009年7月10日 全従業員に対して工場閉鎖の通告  9月30日付閉鎖
     理由  受注の大幅減少

組合結成は?

      組合結成 2009年8月30日   翌日会社に通知書(郵送)

会社側の対応

      2009年9月2日 会社側から白紙撤回の予告回答
      正式には、9月10日の団体交渉で白紙撤回

職場組合員の声

      病院に通っての注射や薬よりも効き目が早い
      まさか白紙とは 信じられない 驚いた
      会社は、組合ができるとは予想外だったのでは?
      私たちが考えるより、会社側は恐怖を覚えたのでは? 
      次はどんな手口で閉鎖の話がくるか心配だ

その(2)

女性社員の解雇撤回・職場復帰実現
T・Yさんは、昨年7月、会社の業績不振を理由に、遠距離転勤を命じられ、返事をためらっていたところ、問答無用の解雇を通告されました。
本社は、愛知県春日井市にあり、換気扇の製造販売会社です。T・Yさんは、女手一つで高校生二人を育てながら、勤続9年、雇用を維持するため必死に働いてきました。T・Yさんの解雇に危機感を抱いた同僚の仲間2名も仙台事業所閉鎖の可能性もあると判断し3名が組合を立ち上げました。
T・Yさんの不当な解雇を撤回させるため、弁護士と相談し、労働審判制度を活用し、併せて会社側に仙台事業所の継続も含め職場復帰を要求してきました。
労働審判では、09年10月に解雇無効の勝利審判が出されたこともあり、この勝利をテコに地位保全仮処分申立ても行いました。
会社側は、裁判での劣勢・不利を自覚し、12月28日、解雇を白紙撤回し、職場復帰を認め和解が成立しました。
解雇撤回・自主退職というパターンを乗り越え、職場復帰を実現させたことに大きな意義があります。
当然、仙台事業所の存続が前提となっています。

その(3)

会社社長が「賃金不払い」の責任をとらず、労働者が破産申立
IT企業ソフトウエア開発の仕事をしていた労働者3名が「6ケ月も賃金不払い(880万円)」があるとして組合に相談してきました。
すぐに組合は、団体交渉で社長に「企業継続を断念」するよう鋭くせまりましたが、社長は、「お金が入金されれば支払う」といって会社の廃業・倒産を認めませんでした。
組合は、賃金に対する国の立替払い制度を活用するためには、6ケ月の時効の壁と営業継続の断念が条件となっていました。
交渉ごとでは時間との勝負があり、限界と判断し、労働者3名が破産申立費用を準備し、破産手続きを行い、自己破産決定を実現させました。
09年12月10日、「労働者健康福祉機構」から、賃金立替払支払通知があり、645万円が振り込まれました。
労働者自らが資金を準備し、会社を破産に追い込む例は全国でも例のないことです。

A・M支部長の感想
社長の態度に腹を立てても、諦めるしかありませんでしたが、労働組合の知恵を得て、勇気と展望を見出すことができました。
社長が破産するのが当たり前なのに私たちが社長に代って費用まで負担することにためらいも有りましたが、結果的に50%以上の不払い賃金を獲得できました。感謝、感謝です。

その(4)

青年の正義感が残業不払いを一掃する
B料理店で働く26歳の青年が、朝早く仕事をして、夜遅くまで残業しても時間外手当がまったく支払われず、社長に何度も「残業代を払ってください」とお願いしてきましたが「修行の身で残業代請求とは?」と一蹴され、D君は社長の態度に失望し、退職してしまいました。
社長の横柄な態度に怒ったD君は、「このままでは、収まらない」と執念をもって宮城一般のホームページを検索し、宮城一般との出会いを実現しました。
そく組合に加入手続きを行い、社長との団体交渉を実現しました。
社長は、法律違反であることを認め、労働基準監督署の指導を選ぶか、自主的な交渉で解決をはかるかの選択を迫られましたが、社会的影響力を考慮して、組合との自主解決を選びました。
200万円を超える残業代を獲得したD君は「宮城一般に相談して気持ちよく解決できた。
親や祖父からも労働組合に御礼と感謝を申し上げたい」と笑顔で挨拶に見えました。

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解決された方からの手紙を紹介します

お礼の手紙が寄せられました

社長から暴力を振るわれ、退職を余儀なくされたが組合に入り、団体交渉で和解した方から寄せられました。


半信半疑でいた自分が恥ずかしい
労働組合と出会って解決

私は、県内東部地区にある大手製油所のメンテナンス工事の現場監督として業務委託契約を結びましたが、1ケ月経過した頃、下請の関連会社の社長から暴力を振るわれ、退職を余儀なくされました。
あてにしていた、月、約40万円の収入を失い精神的ショックから立ち直ることができませんでした。
8ケ月後、弁護士の無料法律相談に出向き、宮城一般労働組合を紹介され、生活苦と私の無念の信条を理解していただきました。
それでも、私は、労働組合の力に半身半疑であったことも事実です。
労働組合の役員からは、裁判をしても、暴力行為の事実、暴力について私が警察に被害届を出した事実など損害賠償救済は可能だと勇気づけられました。
そして、心待ちにしていた団体交渉が開かれ、私も一緒に参加し、会社側と交渉することができました。
その結果、紆余曲折もありましたが裁判に移行することもなく、会社側と和解が成立することとなり、円満に解決することができました。
いまどき、1年以上も前に起きた事件が労働組合のお陰で解決できるとは、 誰が予測できたでしょうか。
労働組合に対して、半身半疑で期待薄と思っていた私の内心がとても恥ずかしくてなりません。
「諦めからはなにも生まれない」と組合の役員からさりげなく言われました。
私は、会社とのトラブルで精神的ショックを受けましたが、自分の主張が一定程度認められたことにより、心理的苦痛から開放され、就職活動にも意欲が沸いてきました。
前向きに人生の再スタートができることをすごく感謝しています。
私の悩みに寄り添って、問題の解決に努力された宮城一般労組の皆様に心から御礼を申し上げます。
労働組合の交渉力に驚くとともに、宮城一般労組との出会い、橋渡しをしてくれた弁護士の先生にもよろしくお伝えください。

2009年8月28日
横田 裕一

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お礼の手紙が寄せられました

契約打ち切りを告げられ、組合に加入し解雇撤回を実現、職場復帰された方から寄せられました。

労働組合のパワー  スゴイと実感しました
私たち3名の契約社員の解雇が撤回されました

今年、1月16日、支店長から「景気が悪化して、会社が苦しいので3月で契約更新はできない」と通告されました。
私たちは、契約社員としてA子22年勤続、B子15年勤続、C子8年勤続で、まさか突然契約打ち切りになるとは予想もしていませんでした。
建設コンサルタント会社で、仕事に誇りをもって、充実した毎日を送ってきました。
こんなに簡単に「ポイ捨て」と考えると怒りでいっぱいになりました。
お友達から宮城一般労働組合を紹介され、「不当な解雇だ、組合に加入し、撤回させよう」と激励され即、組合に加入しました。
生活不安、ローンの支払い、再就職など頭が真っ白になっていたのです。
もしも、会社との交渉がこじれると、この先どうなるのか、不安ばかりの毎日でした。
ところが、2月10日の団体交渉に参加してビックリしました。
本社から人事部長が出席し、冒頭から「会社の勇み足でした。解雇問題は撤回します。御迷惑をおかけしました。」と謝罪したのです。
「解雇撤回」を私たちは耳にするとは思いませんでした。
労働組合の存在・力は、ものすごいパワーだと実感しました。
本当にありがとうございました。
今後は、安心して働ける労働条件の要求を会社に提出することにしています。

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お礼の手紙が寄せられました

昨年(2008年)末、河北新報・社会面で大きくとりあげられ、宮城一般に加入交渉して解決金を獲得した中田さん(仮名)から、お礼の手紙が寄せられました。

河北新報記事
「宮城一般のおかげで良い正月が迎えられました」

派遣会社の社員として電機部品関係の会社に7年間働いていましたが、派遣先から契約解除されたために突然解雇された時は、「リーダーをやっている俺までが解雇されるのか」と目の前が真っ暗になりました。
貯金は10万円そこそこで家賃などを払えば貯金も底をつく、これでは年を越せないと労働相談110番を知って相談したら、宮城一般が一緒に交渉してくれ、残っている契約期間分と過去の未払い残業代、解雇予告手当など多額の解決金を支払ってもらうことになり、うれしくてたまりませんでした。
組合のおかげで良い正月を迎えることができました。本当にありがとうございました。

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お礼の手紙が寄せられました

派遣会社のグッドウイルグループのKエンジニアリングから不当解雇され、労働審判で解決した岡崎さんから、解決に努力した宮城一般労働組合へ寄せられてきました。

グッドウイルの子会社から解決金を支払わせる

私は、Kエンジニアリング(株)(本社東京)に勤務していましたが、今年の2月、突然解雇されました。
理由は「営業成績不振の責任を取れ」と一方的な通告でした。
まだ、3ケ月勤務で慣れない私に、人権を傷つけるような暴言を浴びせ、退職強要を行い、「解雇予告書」を発令しながら、退職届けの提出を強制してきました。
私は、労働基準監督署や宮城労働局に相談しましたが、解決のメドが立たず、弁護士から宮城一般を紹介されました。
組合からは、即、解決のための御指導を受け、その場で個人加盟しました。
本社への団交申入れや、東京の全国一般の役員が直接、東京本社に抗議をしてくれるなど、精神的に疲れている私に勇気を与えてくれました。
結局「労働審判員制度」を活用することになり、会社側が金銭和解に難色を示したため、審判が下されました。
その内容は「解雇権の濫用」に当たるとして「会社は100万円を支払え」というものでした。
会社は、これ以上争えないと判断(グッドウイルの廃業もあって)し、解決金を支払ってきました。
我がことのように心配し、行き場を見失いそうな私に、親切にアドバイスしていただき勇気を与えてくれた宮城一般の皆様には御礼の言葉もございません。
安心できる働き方や私たちのような権利を知らないものに生活できる権利を教えてくれる頼もしい労働組合と出会えたことを生涯忘れません。

平成20年7月30日
岡 崎

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【最近の解決事例】

<事例その1・・・「助成金を受給している企業は解雇できない」制度を活用>

「ビルメンテナンス会社」と「警備保障会社」での解雇事件の解決事例です。
両社とも、厚労省の「特定求職者雇用開発助成金」(高年齢者や障害者等を雇用した場合に賃金の一部が助成される制度)を受給している企業です。
この助成金制度の「助成金の支給対象期間中、対象労働者を事業主の都合により解雇(勧奨退職等含む)した場合、助成金は支給されない」「この助成金の受給中や支給期間が終了してから対象労働者を解雇した事業主に対しては、支給した助成金の返還を求める」という項目を最大限に生かし、解雇撤回・現職復帰を勝ち取りました。
団交での追求に経営側は、いやいやながら「承知をしています」と回答してきます。
私たちの運動でつくりあげた法律や制度を大いに活用した結果です。

<事例その2・・・NPO法を研究し企業の弱点を見抜き解雇撤回>

NPO法人を名乗る介護事業での解雇事件の解決事例です。
NPOの名前をかたっていた介護事業主は、雇用しては6ケ月を経過すると様々な理由(始末書の連発など)をつけて次々と一方的解雇を続けていました。
わずか2年2ケ月の施設開設期間に31名もの労働者を解雇していることも労働者の聞き取り調査から判明しました。
泣き寝入りして退職した労働者からも聞き取りをして、一つの解雇パターンをつかみました。
それが「ハローワークのトライアル雇用給付金(試行雇用奨励金)を受給するための最小限の条件づくり」にあることをつかみました。
不正に給付金を受給していました。さらに、特定非営利活動促進法(通称NPO法)の申請書の添付書類(事業報告書・財産目録・貸借対照表・収支計算書・役員名簿・報酬者の名簿・定款など)で、私文書偽装も判明したことです。
県及び労働基準監督署への指導を求めて、正常な形に戻し解雇も撤回されました。

<事例その3・・・建設関連会社で経営者を見捨てた労働者たち>

仙台市に本拠を置く建設業界の各種免許取得講座を本業とする企業で、経営縮小による解雇事件が発生し、わずか1ケ月という短期間で、解雇撤回・新会社での雇用確保を勝ち取り解決しました。
短期間での解決の最大の教訓は、解雇通知後5日後の労働組合結成と10日後の第1回団交の内容でした。
8割(12名)の労働者が加入した結成通知は、会社のワンフロワーの応接で1時間に渡って解雇の不当性を申入れ(事実上の団交と位置づけた)、この訴えを未加入者に聞かせる努力をしました。
結成通知後の会議では、「労働組合はすごい・免許取得の生徒たちのためにも労働組合が必要だ」という未加入者の声が紹介されました。
この生の声が大勢を決め、「私たちが経営者から解雇を受けるのではなく、私たちが経営者を見捨てよう」と意思統一を行い、業界のノウハウを持つ解雇者のみんなで、新会社を立ち上げ、全員の雇用を確保しました。
解決金(12名の割増退職金とサービス残業過去2年分)を勝ち取るという成果をあげました。

<事例その4・・・派遣先のセクハラ、労働組合との出会いで「信頼する心」を取り戻す>

2007年5月、仙台弁護士会経由で宮城一般労働組合の扉をたたいたシングルマザーの派遣労働者(20代の女性)は、この間の苦しさを、なみだを流しながら訴えてきました。
後日、同僚の20代の女性労働者も組合に加入し、「泣き寝入りはしない」と決意を固め合い、たたかいに立ち上がりました。
2006年9月、仙台市に本社を置くS社(一般派遣事業・有料職業紹介業)の求人広告に募集したものの、雇用通知書の作成もなく(後日組合に提示⇒労働者の印はない)、労働条件等は時間給と仕事内容のみという違法行為でした。
派遣先も二交代勤務(真夜中に女性労働者が勤務)の鉄鋼会社(本社は北九州)で、入門証の名札は関連会社のICカードを渡されるという二重派遣の状態でした。
派遣先のセクハラ行為が労働組合との出会いでした。
入社2ケ月ころより始まった鉄鋼現場の集団セクハラ行為(上司と同僚の実行者と同姓同僚の無視⇒異常な会社体質)に身も心もボロボロになりかけた労働者が、「労働組合に出会えて人を信頼する気持ちを取り戻しました」と感激を語っていました。
派遣元及び派遣先との団交で、「セクハラは犯罪」「職場環境維持義務違反は明白」との指摘に、全面的に謝罪をしています。
派遣元会社は「名ばかりの派遣元責任者」(派遣法違反)ですべてが派遣先にお任せという労働実態(女性の深夜労働・労働災害の把握・労働時間の管理など)も明らかになりました。

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<事例その5・・・ダブルワーク労働者、二つ目の企業(派遣元)から時間外労働の割増賃金が支給>

2008年3月、派遣先から「明日から別の人がくるから」と解雇通告を受けたとの労働相談を受けました。
派遣先解雇相談を受けて問題点がいっぱいでした。
派遣元会社・Rサービス社(本社・福島県郡山市)の仙台事業所が二重派遣を日常化していました。
多くの派遣労働に共通しますが、この企業も労働契約書(団交になると書面が出てくる)がありませんでした。
口約束は、時間給と交通費の支給のみで、時間外労働や保険類、有給休暇等一切ありません。
これも二重派遣の弊害でした。
派遣労働者は、派遣元R社からB社(派遣会社)へ派遣され、さらにP社(パチンコ店)が就労現場となっていました。
R社は就労現場のパチンコ店には一切かかわらない(出入れもできない⇒二重派遣を隠す目的か)として、労働者はB社の労働者としてパチンコ店の指揮命令を受けており、派遣労働者の労働条件はまったく感知していないのが実態でした。
パチンコ店からの解雇通告を派遣元R社に言ったら、「まったく知らない」という状態でした。
これらの労働実態を派遣元との団交の中で追求をすると、「全面的に謝罪をします」に変わりました。
さらに団交では、「派遣登録をしている労働者はダブルワークであることを派遣元のR社は承知をしていた」と追求をすれば、これも認めました。
ダブルワークの1社目(派遣元のR社は2社目)からタイムカードを取り寄せ、R社で就労していた3年分(通常は2年分)で、実働8時間を超えていた時間外労働の割増賃金全額を支給させました。
これには監督署もびっくりでした。

<事例その6・・・日雇い派遣会社・最大手でも正社員のサービス残業が横行>
―会社が県労働委員会へ申立て、あっせんを双方が受諾、会社が支払いを拒否―

2008年3月、日雇い派遣会社最大手のグットウィルグループの中核企業P社で働く20代の正規労働者(3名)から、「あなたたちは日雇い派遣労働者を管理している管理監督者だから残業代はありません」という労働相談を受けました。
直感的に、これがマスコミで言われている「名ばかり管理職」だと思いました。
不払い残業は過去2年分で5200時間にも達しており、日雇い派遣の穴埋めだとして、睡眠なしの翌日朝方まで仕事をこなすこともありました。
月の労働時間は100時間を超えて、過労寸前の状態でした。
相談内容も、「独自に、交渉をしていたものの解決ができない状態だ」というものでした。
経過を聞けば、2008年1月、3名の退職後に、会社側が、県労働委員会へ「あっせん」の申立を行い、双方が「あっせん案を受諾」しました。
ところが申立をした会社側が「あっせん案の受諾を反故する」態度に出てきました。
理由は、「管理監督者には残業代は発生しない」という本社の指示でした。
「あっせん案」を受諾(合意は民事上の和解契約になり法的義務が生じる)し、それを反故にするというのは労働委員会でも、「こんなケースはない」と応えていました。
一方で、「督促状の通知を出すのが精一杯でこれ以上のことはできない」という行政の限界をも語られていました。
これを打開したのが労働組合の団交です。
労働時間は全面的に経営側が責任を負うものという追求に、「社内手続きのミス」と語り、労働組合と知り合って90日目・労働者自身が独自に交渉を行ってから、実に410日目に解決しました。

<事例その7・・・理美容業界に蔓延する長時間労働とサービス労働>

2008年7月、サービス労働が日常化している理美容の業界で解雇事件が発生しました。お客さんがいる間は労働の終了はありません。さらに夜中にチラシ案内のポスティングまですべてサービス労働という実態でした。交渉で休憩時間(食事時間のみ)の是正と年休の確保、未払い時間外労働の支払いなど、全面解決をしました。

<事例その8・・・日雇い派遣労働者が契約途中で解雇>

2008年12月、「年末を控えて労働契約の途中に解約(解雇)を受けた」と労働相談110番に連絡がありました。
世界のトヨタ自動車が先陣を切る形で全業種に波及した一連の派遣労働者の解雇事件と同じものでした。
派遣元(T社)・派遣先(K社・製造業)。派遣先の就労は7年を経過(3年経過で派遣先に直接雇用が発生⇒実態は偽装派遣も含めて3年以上を経過)しています。
時間給から月給制へ移行する際に時間外労働と深夜労働の手当を含むというみなし残業で、2年間に2,600時間を超える時間外労働の未払いも発生していました。
労働組合の交渉で未払い残業代の全額と中途解約撤回も行い、2008年の年越しが2009年への希望の年に変えることができました。

<事例その9・・・インテリア専門会社が事業所縮小で女性社員2名を指名解雇> ―自動車産業の影響―

2008年11月、以前宮城一般に労働相談を寄せていた労働者から、「事業縮小で山形と秋田の両営業所の女性社員が指名解雇を受けた」との相談を受けました。
自動車関連のインテリアも手がける専門会社の事業縮小でした。宮城一般は「指名解雇と退職強要は許さない」の立場で交渉を行い、3回目の団交で大阪本社から出席をした経営者と「全面謝罪と解雇撤回・生活保障」の3点で合意し解決しました。

<事例その10・・・住民のライフラインの職場で退職強要>

2009年1月、「10年以上の勤務なのに突然年末に退職の強要を受けた」と女性社員が宮城一般に相談。
職場は地域住民の家庭ガスを扱う企業でワンマン経営陣でした。団体交渉で会社は、解雇撤回を求めた労働組合の声にも耳を傾けないというがんこな態度に終始したため、宮城一般は、第三者機関である宮城県労働委員会に「あっせん」を申し立てしました。
会社は当初、「あっせん」には応じないという態度でしたが、宮城県労働委員会の経営側委員からの説得を受けて、ようやく「あっせん」の席上につき、解雇撤回・解決金支払いの自主退職で合意をしました。
わずか2ケ月のスピード解決となりました。女性社員は、「宮城一般と出会えたことを生涯忘れることは出来ない」と喜びを表しています。

<事例その11・・・不況口実に建設コンサルタント会社で長期臨時社員を解雇>

2009年1月、3名の長期臨時社員と呼ばれている女性が宮城一般を訪れ、「怒り」をあらわにして訴えました。
「不況で東北支社から3名の退職者が割り当てられたので社員名簿の一番下にいる臨時社員の人は3月末で辞めてほしい」と口頭で解雇を通告されたというのです。
相談内容を聞けば労働者たちは、一番長い人で20年以上の勤務年数で、とても臨時などという契約ではありませんでした。
労働契約も形式的なもので会社側が主張する「雇止め」などということではありません。不況という口実も、前年の財務諸表では億単位の利益を上げ新年度には正社員を採用し東北支社への配属も決められていました。
第1回の団交で本社から駆けつけた役員は、「東北支社の勇み足でした」とその場で解雇が撤回されました。いま労働者たちは、現職復帰で元気よく仕事に励んでがんばっています。

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過去の事例一覧

ほんの一例ですが、過去にはこんな相談も受け解決してきました。

相談者
勤務先
雇用形態
相談分類
相談内容
解決内容
備   考
T・S子 NDサービス 社員   解雇 いじめや些細なミスで解雇 金銭解決 労働審判で金銭解決
H・T Nタクシー 社員 解雇 経歴詐称との理由で解雇 金銭解決 労働審判で金銭解決
T・M子 A・インターナショナル 社員 解雇 突然理由もなく解雇 解雇撤回 内容証明等をS弁護士から郵送
T・M/O・M Yトラック 契約 解雇 仕事がないので辞めて欲しい 解雇撤回 解雇撤回から自主退職へ変更
H・S子 焼肉店 バイト 賃金未払 給料の未払いが発生 一括支払 28000円が支払われる
W・T子 L・ルック 契約 解雇 契約日数の減から解雇に 金銭解決 予告手当1ヶ月慰労金2ヶ月で解決
O・R子 G商事 社員 解雇 事務移管のため仕事がなくなる 転勤解決 S地転勤を拒否し、仙台転勤
M・H子 K建設 社員 未払賃金 退職金と10、11月分給料未払い 立替払 立替払い制度で¥2710000
O・K 社員 解雇 病気のため解雇。給料保障なし 予告手当 予告手当240000円で解決
K・J子 個人     借金返済 Sより借金後、訴訟される 返済完了 S弁護士へ負債返済し解決
T・Y/I・M Aマックス 社員 解雇 5名解雇受注減によるもの 金銭解決 解決金1人60万円で120万円
S・I子 第一1D工業 社員 解雇 子会社出向後、労災入院し解雇 金銭解決 退職金会社都合による、予告手当60万上積み
A・S パン製造売 社員 賃金遅配 賃金遅配 立替払 賃金遅配より会社倒産させ、立替払いで解決
T・A子 D・B 契約 解雇 売上減による人員整理で解雇 解雇撤回 他の店舗に移動
O・R Fライン 派遣 賃金未払     賃金未払い 金額支払
I・M Y電機 社員 解雇 会社解散により解雇 金銭解決 給与支払、決着、解決
M・T子 K塾東日本 契約 解雇 契約解除 金銭解決 解雇予告手当1ヶ月+日数
M・S Mアスコン 社員 解雇 倒産により解雇、T法律事務所を相手に訴訟 金銭解決 137万円の支払で決着
T・H ビッグF 社員 その他 公共物破損、本人過失 弁護士へ  
K・K子 東京Tサービス パート 労働条件 パートの時間削減によるもの 原状回復 時給920円で1日4時間程度にされる
M・S Sレックス 社員 賃金未払 退職金差額の未払い(100万円) 差額支払 80万円の差額支払
T・S子 K電気 雇用問題     金銭解決 自己都合を会社都合に変更させる
M・K子 Bテック バイト 解雇 指示に従わないという理由で 金銭解決 2か月分の慰労金¥251480
M・T H工業 社員 賃金未払 解雇・倒産 債権譲渡   残190万賃確法申請
I・K Sプランニング 社員 解雇 25%賃金カットの後懲戒解雇 解決 10日の年休買取
S・S 東北G 社員 解雇 人件費が高いから辞めてと言われた 解雇撤回 現職復帰
N屋 バイト その他 軽自動車故障の修理費を42万円支払えと言われた 相談のみ 「無視せよ」とのアドバイス
A・T GC 契約 解雇 契約更新なしと言われた   本人注意・処分される順序が違う
O・M子 宮城Yセンター パート その他 折込チラシの配布の仕事を放棄、会社発覚、請求される 弁護士へ  
S・T子 Gマート 契約 解雇 レジで人の分をとりおきし、解雇、解雇予告手当放棄 解雇撤回 解雇撤回から自主退職へ変更
M・Y I・Bサービス 社員 賃金未払 不正があったとして会社が給料支払い拒否 一括支払 未払給料\79000支払
Y・H S工務店 社員 賃金未払 残業未払による無断欠勤、解雇、退職金未払 金銭解決 退職金を会社が横領し、残業代も未払 解決
O・Y子 K運輸 社員 賃金 商品の弁済と残業代不明確 相談のみ 給与体系の変更と商品紛失
S・H 仙台N 派遣 労働条件 3ヶ月契約で1日7500円 解決  
Y・K子 K観光   退職勧奨 部署移動、通院により6月末で退職 解決 交渉後解決
A・M S薬局 パート 解雇 レジ操作の金銭ミス(二重払い)により解雇 解決 予告手当の支給及び会社都合による退職に差替
S・S T商会 パート 解雇 休んでいたら「規律違反」と注意を受け、勤務態度が悪い 解決 7月末支払予告手当15万と解決金3万
I・M S・E パート 解雇 不当解雇、契約内容と違う職種をさせられた 相談のみ 弁護士会へ相談

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