【目次】
2010年9月12日 非正規労働者問題で仙台市民集会が開催されました
2010年11月4日
秋のパートのつどい「学習会」開催
~~法を知ってたたいかいにいかそう!~~
2010年10月27日(水)仙台シルバーセンターで開催されました。
非正規ではたらくなかまの雇用と権利を守ろうと2008年4月1日に施行された「改正パート法」について、佐藤由紀子弁護士を講師に学習しました。
改正パート法は来年に見直すとなっていることから、中身を知って、職場や組合で活用しようと熱心に学びました。
改正パート法内容は以下の5点
1、労働条件の文書交付説明の義務
2、均衡の取れた待遇改善の確保
3、通常の労働者への転換の推進するための措置の義務化
4、苦情処理の紛争解決の援助
5、事業主等支援センターの事業の見直し
弁護士の指摘では、
①改正の実効性は差別待遇の禁止対象者が極めて少ない、政府答弁でも5%
②「均衡」も極めて曖昧
③ILO条約勧告専門家委員会報告(2008年3月)から、法の実際の適用状況、情報提供、男女間賃金格差解消への寄与、法の保護で利益を得るパートタイム労働者の性別によっての比率などを求められている。
日本政府は当事者の統計資料はとっていないという。
減ることのないパート、アルバイト、臨時、派遣など不安定労働者はどんどん増え、女性労働者の2人に1人強はパート、アルバイトです。
賃金は60万円未満が11.5%、60~100万未満は35.0%、100~150万円未満は29.4%となっています。
今、働き方が大きく変わり、短時間で契約していても、以前、正社員が働いていた仕事がいつのまにかまわってきていること、仕事の量とともに責任もついてきています。
弁護士は言います。
パート労働者の権利実現のためには、同一価値労働同一賃金の原則の確立が必要であり、改正パート法の基準は不適切であると。
また、同一価値労働同一賃金の確立と社会保障制度の改革は車の両輪として運動をすすめるべきだと言い切りました。
参加した69名は自分の仕事と重ね、これからの一時金闘争や賃上げ闘争に奮闘する学習ができました。
非正規労働者の処遇改善に多くの仲間が集りました。
この間の闘いの様子も紹介され、一体となったつどいとなりました。
主催をした宮城県パート臨時派遣労働者連絡の星千鶴子代表は、安心して働き暮らせる職場、社会をつくりましょうと訴えました。
2010年9月14日
2010年9月12日 非正規労働者問題で仙台市民集会が開催されました
差別をなくし 均等待遇実現を目指す~貧困・ワーキングプアをなくそう!と
―講演者も参加者もみんなで熱くなりなりましたー
2008年暮れに派遣労働者の切捨てが横行し、仕事も住いも放り出された労働者が全国に増えました。
日比谷公園での派遣村などが象徴的でした。
あれから2年経ちましたが、このような異常な状況はまだ続いています。
派遣労働者、非常勤、契約社員、臨時、パート、アルバイトなどと名前は違っても「非正規労働者」と呼ばれ、正規社員との格差が何故解消されないのか?
何故、弱い労働者が増え続けているのかを学者・弁護士が中心になって非正規労働者の権利実現、派遣労働者の実態を龍谷大学の脇田滋教授が詳細に講演しました。
今の派遣法は労働者を保護しないこと、世界に例のない特殊性の日本的雇用慣行があり、遅れていることも指摘しました。
今野久子弁護士は担当した男女差別労働事件からみた均等待遇実現の状態を報告、同一労働同一賃金の原則を強調しました。
牛丼チェーンのすき家で残業代を認めさせたたたかい、解雇撤回させ正規社員に復帰したたたかい、路上生活者を余儀なくされた青年がたどりついたのは仙台だった、そこでみんなの支援で今は反貧困ネットで支援者として働いていることなど、事件当事者のリアルな報告がされました。
宮城一般労働組合は顧問が先頭になって、解雇、賃金未払い、パワハラ、などの労働相談を敏速に対応し改善が進んでいることを資料で紹介しました。
★紹介22件(すべて非正規労働者、中には試用期間中もありました)
◇内容は、ほとんどが解雇(中途解雇、退職強要も)20件、賃金未払い5件。
◇解決方法⇒会社との団体交渉が17件、労働審判、労働委員会、裁判で5件。
だれでもが人間らしく働き、生き、暮らせる社会をつくるために引き続き行動をおこすことが確認されました。
4月10日(土)「パートのつどい」が、宮城県パート・臨時・派遣労働者連絡会主催で、「せんだいメディアテーク」で開催されました。
宮城県内から150名が参加しました。
賃金改善、諸要求改善、最低賃金どこでもだれでも1000円を掲げて、宮城県内で働くパート、臨時、派遣等の労働者が、春風の中、仙台の繁華街をパレードしました。
要求のシュプレヒコールは高々と鳴り響きました。
ピンクのマフラー、トラのコスチュームは目を引きました。
宮城の最低賃金は低すぎること、暮らせないことも街頭で宣伝しました。
時給調査のシール投票は賑わっていました。
この間、非正規労働者は増えてきていますが労働条件は改善が進まず、賃金は据え置き状態。
一方で、職場はあっても雇用不安を抱えながら働いている人が増えています。
宮城一般に寄せられる相談は、突然の解雇通告、賃金未払いが目立ってきました。
2008年3月29日、第6回宮城県パート臨時連絡会の総会が110名の参加で開催されました。
「つどい」では、前年に続いて大阪勤労者教育協会の中田進さんをバネラーに招いて、首都圏青年ユニオンの伊藤和巳さん、吉原もと宮城一般大学生協パート部長、布間きみよ最低賃金審議会労働者委員候補でパネルデスカションを行いました。
「つどい」終了後に、一番町パレード行進をしました。
16回目となる非正規労働者の全国交流集会が仙台国際センターで開催されました。
地元宮城は参加目標の200名を大きく超えて284名(宮城一般は134名)が参加し、全国からは236名の参加でした。500名を越えた仙台集会は過去最高の参加者となりました。
集会の主催者には、全労連とともに今年の夏に正式発足させる非正規雇用労働者全国センターも加わりました。
シンポジュウムでは、NHK番組「ワーキング・プア」を担当したチーフプロデュサーが「働くことがないがしろされ人間の尊厳が失われている」と語っていました。
集会後、“ちんどん屋さん”を先頭に国際センターから市民の広場まで一番町の繁華街をパレード行進しました。
はじめて参加した京都の人は、「杜の都の繁華街行進は楽しかった」「若者の反応がすごい」という感想を語っていました。
パレードでの青年労働者の反応は、非正規労働者の要求と若者たちの思いが一致しているなぁーと感じた場面でした。
大学生協のコンパ弁当による夕食交流会には“すずめ踊り”も登場し、300名を超えた参加者の交流会が行われました。
二日目は6つの分科会が開かれました。
①知って得するABC
②職場で活かすパート労働法
③均等待遇の要求実現実践交流
④最低賃金改善の交流
⑤労働組合をつよく大きく
⑥なんでもしゃべろう