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 赤刷り版

【目次】

2007年6月28日 №07-2
2007年4月3日  №07-1

2007年6月28日 №07-2

三陸ハーネス 宮城県労働委員会から命令 特集号

「住友電装・協立ハイパーツは、団体交渉に応じなければならない」

画期的な素晴らしい命令

6月25日、午後2時、待ちにまった宮城県労働委員会から命令が交付されました。
素晴らしい、格調高い内容となっています。

命令(判決)の中身

「住友電装は、協立の株式の100%を所有している協立の親会社であり、協立は、三陸の株式の100%を所有する三陸の親会社である。

協立は、住友の完全子会社であり、三陸は、住友電装の孫会社の関係にある。
住友電装は、協立及び三陸を全面的に支配することが可能であり、協立及び三陸は住友電装の意志決定に反することはできない構造になっている。

住友電装の使用者性を認めることが相当である。」
と断定しています。

NHK、宮城テレビが大きく取り上げる
大企業(親会社)の責任に言及した事例は「全国的にも初めて」

組合本部、三陸ハーネス支部と弁護団は、ただちに記者会見し、「子会社だけでなく大企業にその責任を命じたことは、法律的にも全国的にも例を見ない格調高い内容だ」と命令の意義についてコメントしました。

新聞各社やNHK、宮城テレビでも放映されました。

NHK全国・宮城県版ニュースより
親会社に団交応じるよう命令

工場の海外移転に伴って解散した会社の従業員で作る労働組合が、親会社に対して雇用確保などに関する団体交渉に応じるよう求めていたことについて、宮城県労働委員会は、組合側の主張を認め、親会社に団体交渉に応じるよう命じました。

これは組合側が、25日記者会見して明らかにしたものです。
それによりますと、南三陸町で自動車部品工場を経営していた「三陸ハーネス」は、おととし、親会社が生産拠点を海外に移す決定をしたことに伴って工場を閉鎖して解散し、従業員58人が職を失いました。

このため、ハーネスで働く人たちで作る労働組合は、海外移転を決めた親会社に対し、労働者の雇用確保と生活保障に関して団体交渉に応じるよう労働委員会に救済を申し立てていました。

これについて、宮城県労働委員会は、「団体交渉は本来、雇用関係がある使用者と組合との間で行われるが、雇用関係がなくて親会社が実質的な影響力などを行使していた場合は、使用者として見なされるべきだ」として、組合側の主張を認め、親会社に団体交渉に応じるよう命じました。

今回の命令について、労働法が専門の東北大学の外尾健一名誉教授は「会社の都合だけで工場などを閉鎖するケースが相次いでいるが、今後は、労働者の身になって、よく話し合うことが求められていくだろう。
正しい方向だと思う」と話しています。

命令をバネに一気に解決をはかる

三陸ハーネス支部山内支部長

この労働委員会命令は、わたしたちのたたかいに大きな勇気を与えてもらいました。
仙台地裁での仮処分判決で敗訴したときは、目の前が真っ暗になりました。

今度の労働委員会命令も、もしかしてと不安もありました。
 私たちの主張が100%貫かれ、本当に争ってよかったと仲間たちと確信しています。

交渉のテーブルに道が開かれました。
解決に向けまっしぐらに突き進んでいきます。

今後もよろしくお願いします。

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2007年4月3日  №07-1

いっせい地方選挙 特集号

政治を変える 絶好のチャンス到来

いよいよ いっせい地方選挙・参議院選挙

『貧困』や「格差社会」・「ワーキングプア」などの耳新しい言葉が、マスコミに踊っている社会はおかしいと思いませんか。
アメリカと日本の財界が要求した「規制緩和」路線は小泉・安倍内閣の下で、国民生活は急速に破壊されています。

ワーキングプア(働く貧困層)はあなたの周りにいます!

正規社員で働きたくとも、パートやアルバイト派遣などの働き方しかなく、女性や若い人では2人に1人がそのような働き方をしています。

その結果、ワーキングプアと言われる人たちが急増しています。望まないのにこのような境遇の人たちがあなたの家族や身近に必ずいるはずです。

政治が作り出したものは政治の力で直せます。
若者に希望を与える政治を実現しましょう。

安心して暮らせる政治とは?

今の暮らしを少しでも良くしたい。
こどもの将来や老後の心配をしないですむ社会。

雇用や病気の不安がなく、平和で安心して暮らせる日本であって欲しいと、誰もが願っている事ではないでしょうか。
このようなみんなの願いを阻んでいる大元は政治の問題です。

政治を良くする絶好のチャンスは今度の選挙です。
多くの国民が「だまされた」ことに気づき世論を動かし、残業代ゼロ法案(ホワイトカラーエグゼンプション)をストップさせた実績があります。

政治と選挙の仕組み、政治家がよって立つ足場をしっかり見抜き、「だまされた」ことに対して、「あきらめない」「忘れない」「許さない」ことを合い言葉に行動すれば政治は変えられます。

だまされない、いっせい地方選挙の政党選びのポイント

その1 憲法9条を守り、国民投票法案にキッパリ反対する

安倍首相が5年以内に憲法を改悪し、戦争する国づくりをめざしています。
そのため、いまの国会で憲法改悪のための手続き法である「国民投票法案」の成立をねらっています。

戦争する国になったら軍事費が増大し、消費税が大幅に増税させますし、社会保障が切り捨てられ国民の自由と権利が制限されるなど、国民の生活は大きく変えられます。

安倍首相が憲法改悪に暴走を始めているいま、憲法改悪の手続き法である「国民投票法案」にキッパリ反対する候補者・憲法を守り生かす候補者を、たくさん当選させることが大事です。

その2 働くルールの確立と最低賃金の大幅引き上げを

ワーキングプアを生み出している労働法制を是正し、貧困と格差拡大にストップをかけ、はたらく人の立場に立ち、日本社会を健全に発展させるためにも、将来に希望の持てる雇用政策を実現させる。

憲法25条で保障されている「文化的で最低限度の生活を保障する」を実現するために、生活保護基準以下の地域最低賃金を大幅に引き上げ、全国一律最賃制を方針に掲げたたかう政党。

異常な長時間労働を止めさせ、労働基準法違反のサービス労働の根絶と、パート労働者の均等待遇を実現させるため、「同一労働・同一賃金」の法制化を掲げる政党。

その3 税金の使い方を改め、医療・福祉・社会保障の拡充を

ムダな大型開発に税金投入をやめ、福祉や社会保障切捨てに反対し、医師不足解消や安心・安全な医療の確立をまざしたたかう候補者。

定率減税半減・廃止に伴う住民税大増税・それと連動した国民健康保険料・介護保険料引き上げや、消費税大増税に反対し、地域経済と地域住民のいのちと暮らしを守るためがんばる政党。

投票日 宮城県会議員・仙台市会議員選挙   4月8日
その他の市会議員・町議会議員選挙      4月22日

※投票日に投票に行けない人は、かんたんな手続きで期日前投票が行えます。
市役所・区役所・町役場などで行えます。
棄権せず積極的に活用しましょう。
※何よりも政治の流れを変えるため、友人・知人・家族に政治を変えるため選挙に行こうと声をかけることです。

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ベアゼロ・定昇のみの低額回答を押し返して前進しよう!
宮城一般07春闘はこれからが本番

生活維持にほど遠い回答!

現在多くの支部では回答がまだ出されていません。
有額回答のあった7支部では賃上げゼロ・定期昇給のみ・低額回答が特徴です。

連合の中小組合の第二回集計によると、妥結組合の賃上げ平均(定昇込み)は、4,827円(1.89%)前年を362円上回っています。

UIゼンセン同盟パート賃上げは単純平均18.97円で昨年を5.72円上回っています。
宮城一般では未回答の支部は、早期回答を出させる取り組みと、低額回答を跳ね返す粘り強いたたかいを強め、諸要求も含め、要求の前進を勝ち取りましょう。

みやぎ生協支部で、粘り強く追求してきたパート労働者の均等待遇の取り組みで、福利厚生の分野で回答を引き出し、成果を勝ち取っています。

宮城一般の07春闘はこれからが本番です。

福利厚生だけでも均等待遇はうれしい

   みやぎ生協支部 K・T

福利厚生が正規職員と同じレベルになったことは、私たち労組が永い間、要求していたことで本当に良かったと思っています。
私は黒松店オープンから働いていますが、18年前のパートさんと今のパートさんの働き方は、大きく変わっています。

いまは、パートさんも正規職員並みの働き方をもとめられ、なくてはならない一大戦力になっています。
これまで、正規職員並みのはたらきだけを求められ、賃金以外にも正規との格差があることについておかしいと思っていたので、遅きに失した感すらありますが、うれしいです。

私も夫も両親がすでに亡くなっていますが、若い人たちには、看護・介護でずいぶん助かると思います。
パートさんの均等待遇がどんどんひろがることを望んでいます。

布間きみよさん(みやぎ生協支部)を任命せよ

3・15春闘統一行動で、昼休み時間帯フォーラス前で「最賃引き上げ」と布間きみよさんを最賃審議会労働者委員に任命することを求めて、「公正任命」を求める宣伝・署名行動を行ないました。

強風が吹き荒れるあいにくの天候でしたが、クマのプーさんも登場し、通行中の多くの市民に、チラシとティッシュを配り、署名にも協力してもらいました。

5月1日には、今年こそ布間きみよさんの最賃審議会労働者委員の任命を勝ち取るために、残された期間全力でたたかいましょう。
私たち宮城一般の春闘はまさにこれからが本番、最後まで元気よくたたかいましょう。

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